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不マガ vol.25 薄くして、安くして、早くくれ
2006/05/22 vol.25

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 今 日 の ポ イ ン ト  
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■車カムシャフト、高圧で一体成形
 〜久保田鉄工所・冷間鍛造で自動車用カムシャフト
日経産業新聞2006年5月19日より
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<顧客企業の不満>
■コストは安く、納期は短く
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自動車の競争の舞台は、いまやハードからソフトへシフトしつつある。すな
わちハード面でのハイパフォーマンス/低コストはもはや当たり前。ありと
あらゆるパーツについて、少しでもコストを抑え、しかも納期は短くするこ
とが至上命題となっている。


<不満解消のポイント>
◎上下左右から一気に圧力をかける
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これまでの冷間鍛造では、圧力をかける方向が上下または水平のいずれかに
限られていた。そのため複雑な形をしたカムシャフトの仕上げは、職人の手
技に頼っていた。この工程を機械化する。上下・左右から一度に圧力をかけ
られる装置を開発。複数の金型を使い、コンピューター制御で圧力を調節す
ることでカムシャフト製造の自動化を実現した。


<今日のヒント>
☆職人技の機械化にチャレンジする
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いくら機械化が進んでも、最後の仕上げは経験を積んだ職人の技に頼る。金
型の仕上げをはじめとして、製造現場ではこうしたプロセスがまだまだたく
さん残されています。長年にわたって研ぎ澄まされてきた人の感覚の鋭さは
信じられない程の精度を持っている。それは確かです。

とはいえ、いつまでも職人の技だけを頼りにしていていいのか。

職人技に頼ることには、二つの問題が潜んでいます。一つには、おそらく皆
さんがすでに危機感を抱いている後継者問題。熟練の技を継ぐべき人材が決
定的に不足している。ここをどうやってクリアするのか。もう一つは、生産
性の限界問題。人に頼っている限り、生産性も人によって決まってしまう。
マンパワーの限界イコール生産性の限界です。

この問題を解決するために久保田鉄工所は、職人技の機械化に取り組んだ。

ブレイクスルーとなったアイデアは、上下・水平両方向から一気にプレスを
かけること。もちろん従来の冷間鍛造の常識を大きく打ち破るやり方です。
普通なら「そんなこと、できるわけないだろう」のひと言で終わるところで
しょう。しかし、久保田鉄工所は諦めなかった。なぜなら、誰もができない
こと、みんなが不可能だと思っているテーマをもしクリアできれば、競合が
まったくついてこれないポジションに立てるからです。

この技術が商品化されたとき、カムシャフト製造のルールと基準(コストや
納期ですね)はおそらく一変するでしょう。職人技の機械化は、それぐらい
インパクトの強い革命的な技術革新となり得るのです。

御社の職人技のなかに、機械化できる部分はありませんか。