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不マガ vol.29 もっと自由に設計したい
2006/05/31 vol.29

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 今 日 の ポ イ ン ト  
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■ヒューズ容積5分の1に
 〜エスオーシー・ハイブリッド車向け超小型ヒューズ
日経産業新聞2006年5月30日より
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<顧客企業の不満>
■回路設計を思うようにできない
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ハイブリッド車はバッテリーに負荷がかかりやすいため、過熱〜発火を引き
起こす危険性がある。これを押さえるために必要に応じて電気回路を遮断す
るヒューズが不可欠。だが、従来のヒューズはサイズが大きいために回路設
計に制約があった。


<不満解消のポイント>
◎ヒューズのサイズを従来の5分の1に
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新製品では、同社従来製品に比べて容積5分の1と大幅なコンパクト化を実現
した。そのために内部の設計を見直し、らせん状芯材のらせんの巻き方を見
直すことで耐久性アップと一段の小型化に成功している。さらに溶剤の種類
や粒度にも改良を加え、放電を抑える効果を高めている。


<今日のヒント>
☆チリも積もれば山となる
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エスオーシー社の現在のメインクライアントは、松下電器産業やソニーなど
日本の大手電機メーカー。自動車用ヒューズに関しては、米フォード社に供
給しているだけで、日本の自動車メーカーへのアプローチが課題となってい
ました。

とはいえ自動車メーカーへの新規参入は、まさに針の穴の狭き門。よほど強
力な差別化ポイントでもなければ、そう簡単には突破口を開けません。そこ
で自社の強みに徹底的に集中し、従来の5分の1と他社の追随を許さないレベ
ルのコンパクト化に成功した。これは強力な武器となります。

そのターゲットは、メーカー開発部門の「設計の自由度を高めたい」という
ニーズです。同じメーカーにアプローチをかけるなら、できる限り上流工程
を狙う方が採用される確率は高くなるし、価格交渉も有利。戦略的な選択と
いえるでしょう。

コンパクト化実現のための方法は、極めてオーソドックス。既存製品の徹底
的なブラッシュアップです。

ヒューズ内部には金属製の芯材があります。この芯材を板状から「らせん」
状に変えることで小型化に先行していた同社は、さらにらせんの巻き方を検
討した。これでより一層の小型化に成功する。また放電を抑えるための改良
もきめ細かに施しています。まさに細部を一つ一つていねいに詰めることが
結果的には大幅な差別化につながった。

御社の主力製品をいま一度、さまざまな視点から見つめ直してみましょう。
どんな細かなポイントでもいい、何か改善要素は見つからないでしょうか。
もし見つかったなら、それを改善すればクライアントに新たにどんなメリッ
トを提供できるでしょうか。