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不マガ vol.54 環境対応は安くして
2006/07/31 vol.54

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 今 日 の ポ イ ン ト  
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■トウモロコシを原料にしたインキ
 〜武藤工業・大判印刷用インキ
日経産業新聞2006年7月20日より
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<顧客企業の不満>
■環境対応は大事、それはわかるけどコストアップでは話にならん
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環境負荷を低くすること。これはおそらく今後、あらゆる企業に強く求めら
れるテーマ。環境対応策を取れない企業はもはや、いずれ淘汰されていくと
いっても過言ではない。だから何らかの対応が必要なことはわかっている。
しかし現実問題として、対応コストを価格に転嫁することは難しい。何とか
低コストでの環境対応策はないか。


<不満解消のポイント>
◎自然原料を使い、プリンターまでをセットで新規開発
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有機溶剤を使う現状の大判印刷用インキは、環境負荷が高い。そこで溶剤に
トウモロコシから抽出した液体を採用。ただし、そのままでは大判印刷には
不適合な要素が残るので、インキの成分調整を施した上で、専用プリンター
までを開発。実用上、何の問題もないレベルにまで印刷の仕上りの完成度を
高め、しかも価格競争力のあるコストで提供することに成功した。


<今日のヒント>
☆材料&それを使う装置までをセットで考える
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環境対応を考えたインキを開発する。そのインキを使うのにもっとも使い勝
手の良いプリンターまでをセットで開発する。これは実はマーケティングの
世界では、古典的な手法といえます。

たとえば古くはカミソリメーカーのジレットの事例が有名です。同社は自社
製カミソリの替え刃シェアを高めるために、カミソリホルダーの値段を戦略
的に低く抑えました。ホルダーの安さに釣られてジレット製を買ったお客様
はそれ以降、替え刃は必ずジレット製品を買うことになります。

ジレットとしては消耗品の替え刃の価格を相対的に高く設定することで、安
定した需要と利益を見込めることになる。こうしたやり方をキャプティブ戦
略とも呼びます。ほかにもコピー機とトナーの関係、携帯電話と通話料の関
係などキャプティブ戦略はさまざまなケースに応用されています。ナニワ商
人的な表現をするなら「損して、得取れ」ですね。

武藤工業の事例もキャプティブ戦略の応用でしょう。ただし価格競争が厳し
い業界状況を踏まえて、プリンター価格、消耗品となるインキ価格共に低く
抑えているのが特長です。これなどはまずシェアの安定的確保を狙わざるを
得ない競合状況を反映していると考えられます。

御社でも、このキャプティブ戦略を応用することはできませんか。たとえば
専用工具を低コストあるいは無償配布することで、自社製品への安定需要を
確保する。この場合、クライアントの生産効率向上をテーマに、専用のツー
ルとパーツをセットで開発することがポイント。御社ではどんなアイデアが
考えられるでしょうか。